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アチーブメント㈱ 青木仁志氏へのインタビュー
この記事はアチーブメント株式会社の青木氏が人材教育について語ったものです。
エッセンス部分を紹介します。
5つの基本的欲求
マズローの欲求5段階説を思わせるキーワードが並んでいますね・・・。
人には5つの基本的欲求があります。
一つずつ説明します。
生存:衣食住など身の安全を守りたい、健康でいたいなどの生きるための欲求
愛・所属:愛し、愛されたいという欲求
力:自分が価値ある存在ということを証明したい欲求
自由:人から指図されたくない、束縛するものから解放されたいという欲求
楽しみ:主体的に何かに取り組みたいという欲求
この5つの欲求は人の遺伝子レベルで組み込まれています。
人は自分の中に持つ5つの基本的欲求を満たしてくれるものを好きになります。
逆に基本的欲求が満たされないと、不幸感から問題行動を起こすようになります。
外的コントロール
外的コントロールとは、あなたが相手をコントロールしようとする行動を指します。
管理者は、この外的コントロールしようとする考え方を手放さなければなりません。
人は恐怖や苦痛から逃れようとする生き物なので、意図的に恐怖や苦痛を与えることである程度までコントロールすることが出来ます。
この場合のコントロールはマネジメントと言ってよいでしょう。
具体的な手法としては、「批判する」「責める」「文句をいう」「脅す」「罰を与える」「自分の思い通りになるように褒美を与える」・・・
外的コントロールを受けた相手の心には「葛藤」が生まれます。
そのことによって、離脱(離職率が高まる)、不平不満、熱のこもらない仕事ぶり、反発などが発生する弊害が起きます。
外的コントロールで上手くいっているように見える組織は、構成員の内面に多くの「葛藤」を引き起こしています。
管理者は勘違いしては困るのですが、人はそこで働き続ける理由が無ければきっかけ一つで簡単に離脱するものなのです。
また外的コントロールの中で成功体験を積んだ人は、その成功体験ゆえに他者に対して外的コントロールを強制していきます。
その連鎖の先にあるのは先細りしかありません。
内的コントロール
外的コントロールはダメ。
では、どうすればいいのでしょうか・・・
「人は5つの基本的欲求を満たしてくれるものを好きになる」という話をしました。
基本的欲求を満たすためには、「認めてくれる」「励ましてくれる」「支援してくれる」「思いやりがある」「具体的な解決策を提案してくれる」「ユーモアがある」「笑いがある」・・・
管理者として、あなたが取るべきスタンスは、上に挙げたような内的コントロールを行うことです。
知識、スキル、経験の足りない人に対して、温かい思いやりの心をもって指導に当たっていくことが、長い目で見たときに最善策になります。
セルフコントロール
店舗組織はあなたのもつ能力次第で成長するかしないかが決まってきます。
では、あなた自身が成長するためにはどうしたらいいのでしょうか?
これは4つの行動ステップから組み立てられます。
①願望を明確にする
あなたにとって一番大切なものは何でしょうか?
あなたが本当に求めているものは何でしょうか?
あなたが持つ願望を書き出してみてください。
②時間・お金の使い方のチェックする
あなたのもつ願望を書き出したら、次にそのために「今」あなたは何をしている(行動)のかを振り返ってみてください。
③客観的に自己評価する
あなたがしている行動は、願望を実現させるのに効果のあることでしょうか?
しがらみや主観に囚われず、客観的に自己評価しましょう。
④計画し日々実践する
今の自分の行動に問題あるなと思ったら、どうすればいいのかを考えましょう。
もっと良い方法を考え、日々実行に移していきましょう。



飲食店の労務管理 連載記事
スタッフが感染症にかかった場合の対応方法を労務管理の視点から教えてください。
就業禁止になるかどうかは、国の定めた感染症の種類によって違ってきます。
1種感染症(就業禁止)
エボラ出血熱、痘瘡、ペストなど
2種感染症(就業禁止)
急性蛋白髄炎、結核、鳥インフルエンザなど
3種感染症(就業禁止)
腸管出血性大腸菌感染、コレラ、腸チフスなど
4種感染症(禁止でない)
インフルエンザ(鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ等感染症を除く)、麻しん、風疹、梅毒など
5種感染症(禁止でない)
指定感染症(新型コロナウイルス、新型インフルエンザ当感染症)、新感染症など
1~3種は就業禁止ですが、4、5種感染症は法律で就業禁止となっていません。
インフルエンザで休んだ場合はどうなる?
上述したように法律上では就業禁止とされていませんので、本人の体調はもとより、感染拡大の観点からも休ませる必要があります。
就業規則の「就業禁止」事項について確認し、無ければ盛り込んでおきましょう。
就業規則に記載すべき内容や、休業手当の支払い有無などについては記事を参考にしてください。
記事:やす さやかさん こんくり(株)代表取締役
実力店長の紹介 連載記事
ふぐ料理 玄品 大阪北新地店
水本由香さん
玄品は「関門海」が経営するトラフグの専門店です。
水本さんは入社6ヶ月目ながら、同店の女将として売上伸び率200%を達成するなど店の売上を大きく伸ばしています。
女将がいつも気をつけていることは?
①入口周辺(感動的なお出迎えをする)
②通路では立ち止まり、笑顔で一礼する
③全席を回って、女将としてご挨拶する
④次のニーズを先読みする
⑤温かいお見送り(全員、手を止めて挨拶する)
特にお見送りには力を入れていて、お帰りの際にはスタッフ全員にインカムで「手を止めてご挨拶を」と促しています。
お見送りは終わりではなく、次の来店の始まりです。
最後にお客さまの名前を呼んで余韻を残すこともしています。
女将のすごいところは2回目以降のお客さまは全て記憶していることです。
また、手作りのDMを常連客全てに発送したりもしています。
記事インタビュー: たなかしろう氏
参考 株式会社関門海まとめ
今回は雑誌「飲食店経営」の2020年4月号の中の記事の中から3つほど紹介させていただきました。
気になった点として・・・
記事の作成が2月中旬ごろに行われたせいか「コロナウィルス」関連の記述は少なく違和感を感じました。
月刊誌の難しいところでしょうか・・・。