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・FC中心(約96%)で、海外にも積極展開
・4期連続で経常損失となっており、業績の下方修正が常態化しています。
・第3四半期の決算発表は2月14日に行われています。
ワイエスフード 総合評価 1.5点
【減収減益】
得点 | 実績 | |
フリーCF(百万円) | ▲2.0 | 62 |
売上高伸長率 | 3.5 | 86.6% |
営業利益伸長率 | 1.5 | – |
営業利益率 | ▲3.0 | ▲3.0% |
流動比率 | ▲3.0 | 60.5% |
自己資本比率 | 4.5 | 47.1% |
減収:売上高は1,152百万円で前年比▲179百万円(▲13.4%)
減益:当期純利益は▲40百万円で前年比▲126百万円(▲—-%)
・総合評価は1.5点と厳しい評価になっています。
・フリーキャッシュフローはプラスでしたが、①本業の営業CFがマイナスであったこと、②投資CFがプラスでしたが資産売却によるものであった点を考慮しました。
・売上高は▲13.4%と大きくショートしています。1店舗当たりの収益も改善進んでおらず厳しい状況です。




収益性分析
・売上原価率は53.4%、前年比▲1.0%と改善
・販管比率は49.6%、前年比▲1.7%と改善
・昨年よりは経費数値が改善されていますが、連結決算から単独決算での表記に変更されているため、妥当な評価としていいか難しいところです。
営業利益との差額 ▲45百万円 ✖
純利益との差額 ▲47百万円 ✖
今期の達成は困難と判断します。




安全性分析
流動資産が大幅に減少
当第3四半期会計期間末における流動資産は、前会計年度末に比べ169百万円減少し485百万円となりました。これは主に長期借入金の返済があったこと等により現金及び預金が152百万円減少したこと等によるものであります。
一方、固定資産につきましては、前事業年度末に比べ168百万円減少し2,566百万円となり、これは主に、福岡県北九州市八幡西区の物件を売却したことから有形固定資産が155百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、総資産は3,052百万円となり、前事業年度末に比べ337百万円の減少となりました。http://ys-food.jp/investor/
店舗展開
2019年に新規出店が10店舗、クローズが9店舗で純増+1店舗
・全体・・・157店舗
・国内(直営)・・・4店舗
・国内(FC)・・・104店舗
・海外(直営)・・・47店舗
・その他・・・2店舗
株価推移
2020年2月21日時点
株価:250円
時価総額:968百万円
PER:138.12倍
PBR:0.66倍
年初来安値:213円
配当金予想:—-円(無配)
企業情報
㈱ワイエスフード
証券コード 3358
本社所在地:〒822-1402
福岡県田川郡香春町大字鏡山字金山552-8
代表番号:0947-32-7382
本記事の数値データは「ワイエスフード」HP⇒IRデータを参照しています。
上場各社のHPはこちらから
他社の業績分析はこちらから
各社の月次売上実績はこちらから
*ワイエスフードは月次のアナウンスがありません。
まとめ
今回は「ワイエスフード」の第3四半期決算の結果を分析してみました。
評価すべき部分が少なく、残念ながら1.5点と低い評価になっています。
過去年度のIRに目を通す限り、これまでは戦略不足の印象がぬぐえません。
味へのこだわりがダメって話ではないのですが、ユーザーが何を求めているのかの視点で、あらゆることを組み立てなおすべきと感じます。
また上場企業として、ステークホルダーに対しての責任を果たす姿勢を強めていく必要があります。







