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狡兎三窟(こうとさんくつ)って言葉を知っていますか?
賢いうさぎは身を守るために、三つの隠れた穴を用意するって意味からきています。
この記事は、飲食店で働いていて、ストレスで押しつぶされそうになってツライ想いをしているあなたに向けて書いた記事です。
前半で職場でのストレスについての話を、後半では実体験に基づいた話を進めていきます。
この記事を読むことで、あなたにとっての狡兎三窟(転職準備、傷病手当金受け取り、失業保険準備)を用意するきっかけにして頂ければと思います。



職場で感じるストレス
働くうえでストレスを感じていない人はいないと思います。
・ハードワークが続いて身体がシンドイ
・不規則な生活が続いていて毎日起きるのが辛い
・寝不足で頭がボーっとしている時間が多い
・上司から無理難題な課題を突き付けられている
・昇給も評価もされてない状態が続いている
・従業員との人間関係に悩んでいる
・頭を悩ますクレーマー客がいる
・借金などの経済的な不安を抱えている
ストレスは自分がこうありたいって思うことと、現実に自分を取り巻く世界とのギャップから生じているものです。
ストレスがあるのは当たり前の状態なので、それ自体を気にする必要はありません。
問題はストレスの根の深さや量がどの程度のものかってことです。
・店に行きたくない
・偏頭痛が続いている
・疲れてるはずなんだけど寝つきが悪い
・休みの日は寝てばかりいる
・小さなことでイライラするようになった
・食欲不振、あるいは過食
こういったストレス過多を示すサインが出てきたら要注意です。
自ら目をふさいで、なるようになるさって言い聞かせて頑張っていても、心の奥底で不安を抱えて戸惑っている自分がいます。
ふくらんだ風船が「パン!」と破裂するように突然割れてしまう日が来るかもしれません。
また、仕事の悩みにプラスして、経済的な問題だったり、健康不安や子供の問題だったり、いくつか問題が重なってくると、相当にメンタルが強い人でも心が折れる瞬間がきます。
>失業保険と退職金をすぐに、2倍もらった。会社を辞めて102万5,110円得した法
人生は山登り
人生はいろんな荷物を背負いながら山登りするようなものです。
天気のいい日もあれば、土砂降りのような雨の日もある。
なだらかな道もあれば、急峻(きゅうしゅん)な登山道もある
体調がいい時もあれば、足が重くて仕方ないってときもある。
この記事をここまで読んでくれたあなたは、ちょっと道に迷いかけている状態です。
そもそも登る道を間違えていたかもって考え始めているかもしれません。
心を迷ったままにしていると、足元をすくわれて転ぶ危険があります。
道に迷ったときは、いったん自分を見つめるタイミングになったときです。
山の頂上に登る道は一つではありません。
道を間違えたときには違う道を選ぶってことも必要なことです。
もうやっているかもしれませんが、転職サイトに登録して隣の芝生の情報を仕入れておくことをオススメします。
>独立・未経験・40代!飲食で頑張りたいを実現サポートします。飲食業界専門の求人サイト「エフジョブ」
仕事を辞めたいと思ったら
「あなた自身のことはあなたが守るしかない」
残念ながら、会社は守ってくれません、同僚も守ってくれません、家族も運命共同体ですが守ってはくれません。
「離職率が高い」、「同業他社と比べて給料が安い」、「教育については放置気味」、「結果に対しての追及は厳しい」
この4つが揃っている場合は要注意です。
ブラックな会社の可能性が高いです。
とは言え・・・
知識がないと現状維持以外の選択がありません。
「このままいったらどうなるのだろう・・・」
心の中には不安しかありません。
いったん休んでみるとか、逃げるって選択肢も考えましょう。
逃げるって言葉を使うと恥ずかしいとか、何か引っかかるものを感じる人も多いと思います。
しかし・・・
人生は勝ち戦ばかりではありません。
いかに負けるかも大切なことです。
いったん立ち止まって周りを観察してみましょう。
仕事を辞める決意はしているが言い出せないときは、退職代行を使うのも一つの手です。
非常にドライな言い方をさせてもらうと、あなたの後任の心配をあなたがする必要はありません。
心療内科での経験
「傷病手当金」最長1年6ヶ月をもらう可能性を用意しておくために心療内科で診察をうけておきましょう。
ここで私の心療内科での経験を話します。
結論を先に言うと、虫歯が痛んだから歯医者にいったようなレベルのものでした(笑)
私は、2回目の転職をする前に、自力では問題が整理しきれないって状態に陥りました。
問題がいくつもあって頭が休まる時がない、寝ていると足がつるなど身体は悲鳴を上げている、疲労からか気力も萎えてきている・・・。
でも、自分が頑張らなきゃ店が回らない。
責任感だけを支えに働く日々がつづいていました。
「今のままでは、いつか潰れてしまう・・・」
現状打破するには行動するしかないという結論を出しました。
そこで、心療内科に行って相談しようと思いました。
行く前は正直言って不安でいっぱいでした。
メンタルいってしまった人が大勢いるのではみたいな・・・
電話で予約をいれて、実際にクリニックに行ってみると、
高校生くらいの女の子から、年配の方まで、ごく普通に見える人達が診察を受けにきています。
よくある病院の待合室と変わらない光景でした。
不安になったのがあほらしかったです。
先生には今抱えている悩みの相談にのってもらおうと考えていたので、
現状について、オブラートにつつまずにありのままを相談しました。
寝つきが悪いこと、店にいくのがつらい、疲れが抜けないこと・・・
先生からは「いつごろから」「きっかになったことは」「今の症状について」などの問いかけがありました。
時間にして10分くらいでしたが、少し肩の荷を降ろせたようでスッキリしました。
心療内科の先生はジャッジする裁判官ではなく、手助けしてくれる人でした。
このころは、山登りの途中で霧の中に入ってしまい進むべき道を見失いかけていたような時期でした・・・。
悩みを抱えたままにしていたら遭難したかもしれません。
しかし、行動したことで道が見えてきました。
行動し知識を得たことで、次は何をすべきかが分かりました。
2歩目を進めることができたのです。
心療内科では、睡眠薬と精神安定剤を処方してもらいました。
自分のなかで吹っ切れた部分があったので、最初の1錠を飲んだきりで終わっています。
薬代含めて3,000円前後だったかなと思います。
【傷病手当金・失業保険・障害厚生年金受給マニュアル】お金をもらいながらゆっくり療養しましょう。
まとめ
ストレス過多で苦しんでいる人が次の一歩を踏み出せればと願い、今回の記事を作成しました。
知識がなければ動けませんから。
大事なことなので繰り返しますが、
「あなた自身のことはあなたが守るしかない」
ストレスで悩んでいるあなたに必要なのは、今を変えるための行動を起こすことです。
行動の第一歩は知識を得ることから始まります。
プロの専門家である心療内科に相談することは、あなたの視野を広げるのに役立つと思います。
また、追い込まれているにも関わらず、経済的な不安から現状維持しか選択肢がないと思い込んでいませんか?
それならば、まず知識を身に着けることをお勧めします。
今の日本には数多くのセーフティーネットが用意されています。
そのサービスを受けられるかどうかって、実は知識の有る無しで決まってきます。
当たり前ですが、行政は困っているあなたのところにわざわざ提案しに来てくれたりしません。
情報は自分でとりにいくものです。
自分の求めている情報を探しだすのはスキルが必要ですが、今はネットでググれば何でも知ることが出来ます。
ストレス過多で追い込まれて辛くて、最終的に逃げだすように辞めるのだったら、辞める前に「傷病手当金」や「失業保険」などをしっかり(有利に)受給するにはどうしたらいいかくらい知っておきましょう。
状況が切迫しているならば、専門家の声に耳を傾けてください。
「厳しい時代です。見栄より実をとっていきましょう」