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*2020年3月に記事を更新しています。
最後にお小遣いをもらいながら、他店視察をする方法を紹介しておきます。
飲食店の競合調査 目的を明確にする
物事は全てそうですが、行動する前にその目的を明確にしましょう。
調査する目的は、他店舗の成功要因を調べて自店舗の改善に役立てていくことです。
最初は、自分が劣っているのを認めたくない気持ちも働き、同業として悪い部分のほうが目につくと思います。
それでは目的を果たせないので、良い点が何かをしっかりみてください。
一人の客として学ばせていただくという謙虚さをもって訪問することが大切です。
顧客視点に立って、その店が選ばれている理由を考えていきましょう。
どんな店を見るといいのか
目的によっても違ってきますが、業績の良い店、評判の店、繁盛店をみてください。
特にナショナルチェーンの店は再現性のある何かを強みとして持っています。
その核となっているものが何かを探っていきましょう。
あなたが開業前であれば、開業を予定している場所の周辺100m~3km圏内の調査を。
既に店舗運営しているならば、自店舗の周辺の競合店調査から始めるのが良いでしょう。
ストアコンパリゾンで何を見るのか
立地
- 直接店に入らず、まずは店舗周辺の状況を確認しましょう
- 立地上の特徴は
- 店舗前の通行量は
- 看板は遠くから見えるか
- 間口の広さは、入りやすいつくりになっているか
- 駐車場は何台あるか
- 駐車場は止めやすいか
- 駐輪場のスペースはどれくらいか
- 外回りの清掃はできているか
*事前にGoogleストリートビューで雰囲気を確認していおくと良いでしょう。
設備
- 看板を見て何の業態かよく分かるか
- 店外への販促物は
- 外壁の色は
- 外装の特徴は
- 目を引くものがあるか
- 窓ガラスは清掃されているか
- 入口の特徴は
- バリアフリーは
- 内装の素材や色は
- 使っている照明は、明るさは
- 床の素材は何か、清掃されているか
- テーブルの大きさは
- テーブルの色や素材は
- イスのつくりは
- カスターセットは
- パーティションは
- 禁煙・喫煙・分煙は
- トイレのつくりは、清潔さは
- BGMは
- 空調は快適な温度を保っているか
- レジ周辺は整理整頓されているか
商品
- メニューの特徴は
- メニューは見やすいか
- 商品構成はどうなっているか
- 価格はいくらくらいか
- 提供時間は何分か
- 料理の第一印象は
- 味付けはどうか
- 価格と比べてバリューを感じるか
- 売れ行きのいい商品は何か
- どんな食器やグラスをつかっているのか
- 量目はどれくらいあるのか
- 特に目についた商品は何か
接客
- 入口での第一印象は
- 接客態度はいいか、悪いか
- いいなと感じた点と、気になった点は何か
- 案内、オーダー、会計など、それぞれのシーンでの接客の特徴は何か
- 中間サービスはあるのか
- オペレーションの標準化の程度は
- 従業員はよく教育訓練されているか
- 商品知識はあるのかないのか
- 制服の印象は
客層
- どういった客層が来店しているか
- 目的来店か衝動来店か
- どういったメニューを頼んでいるか
- どこから来店しているのか
- 来店方法は
注意すべきこと
店内設備の撮影はマナー違反になる可能性あるので控えましょう。
きょろきょろしすぎると挙動不審者に思われるので気をつけましょう(笑)
チェックすべきことが、なかなか浮かばないようであれば、事前にチェックリストを用意しておきましょう。



記録と追跡
訪問した日時、店舗名と一緒にチェックで挙げた項目を記録に残していきます。
また個別でチェックした項目をまとめて、全体としてみた時にどこが強みになっているかを考えてみてください。
自分ひとりの視点よりも友人・知人・家族などと出かけ、気付いたことなどを挙げてもらうと良いでしょう。
また店舗視察も一度行って終わりでなく、時間帯や日にちをずらして定期的に見に行ってください。
以前はこうだったとの先入観を捨て、ゼロベースの視点で観察してください。
きっと新たな気づきが得られると思います。
他業種からも学ぼう
今、売れている商品や素材が何かを知るために、スーパーやコンビニなどで何が売られているかをチェックすることも学びが多くあります。
スーパーやコンビニは、商品の入れ替えが盛んなので売れ筋の商品が何かを知ることができます。
他店視察を安上りにする方法を紹介
他店視察はやりたいが、飲食代がバカにならないんだよな・・・ってありますよね。
そういうあなたに「ストアコンパリゾン」を行いながらお小遣い稼ぎできる方法を紹介します。
それは・・・
ファンくるに登録して、飲食後にアンケート報告をすることです。
案件がいくつもありますので、あなたの希望にマッチングするものを選びます。
*100%無料案件や人気の店舗だと抽選になることが多いです。
*調査日時の指定は〇日~〇日の間と幅があります。
*どんなフォーマットを使っているのかも参考になることでしょう。
*報告義務があることでお店を見る力も上がることが期待できます。
*案件によって金額は違ってきます。
結果的に全額支払うわけではないので、いろんなお店を視察するのに好都合かなと思い紹介させていただきました。
以前、私も何回かやりましたが・・・
マイナス点としては、①自分がピンポイントで行きたいお店の案件がタイミングよくあるわけではないってことと、②地方の場合だと案件数が限られてしまうかなと思います。