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なかなか採用が進まず、悪い循環にハマっているお店や会社が多いのではないでしょうか。
毎月、求人情報会社にお金を貢いでいるだけだったり、
採用のミスマッチから人材紹介会社を儲からせているだけの会社が多いと感じます。
さて、応募者がこない原因を分析してみたことはありますか?
あなたの頭で考えたのではなく、応募者がとるであろう行動パターンからじっくり考えたことありますか?
今回は選ぶ側の目線で、採用や応募時の行動について切り込んでいき、問題解決の提案をします。




採用がうまくいかない、応募がこない理由
上のグラフは有効求人倍率をあらわしたものです。
濃い青が求人数、薄い色のほうが求職者数で売り手市場の状態が続いています。
*東京都の有効求人倍率は2.08倍(2019円10月)です。
外食産業で働くことの評判が今一つ良くないこともあり、採用の困難さはさらに厳しいでしょう。
あなたの会社や店では応募がこない、
面接をキャンセルされるなどのケースが以前より増えてませんか?
給与や待遇面の見直しをかけているし、ネットの求人媒体に毎月掲載している。
採用が出来ないのは、やはりこんなご時世だから仕方ないと自分を納得させていませんか?
私が外部から眺めて感じることは、
・応募者の行動が変化していることへの気づきが少ない
・選ばれるためにどうすればいいかの視点が欠けている
世の中の変化に対して、採用する側の変化のスピードが遅いのではと思います。
採用担当者はマーケティングを勉強すべし
人が何を選択するのか決定するときに、
どういった行動をとるのかを考えてみましょう。
バイアスで思考が曇らないように、
応募者という言葉を使わず購買者に例えてみます。
今は、SNSやネットが発達したことで、誰もがその商品の情報を得ることが出来るようになっています。
消費者が購買行動をとる際に、より簡単に、より早く、より多くの情報を得ることができるようになっています。
消費者は、自分で必要な情報を賢く探すことができるように進化しています。
購買行動のストーリーを考えてみます。
- 何かを購入したいという欲求が起こる
- 情報をネットで(詳細に)検索する
- 口コミなどの体験した人の話も調べる
- その商品が欲しくなる
- 買うことに納得する
- どこで買うかを比較する
- 購買行動
- 自分の体験含めた情報を拡散する
こういった購買者に製品を買ってもらうには、
関門のどこで流れが止まっているかをチェックして、改善していかなければなりません。
採用においても、購買行動と同じ心理や行動が起こっていると考えましょう。
マーケティングの発想が必要です。
選ばれるために、何を改善しなければならないかを考えて行動に移しましょう。
求人では「採用したいんです!」って売り込みを強くかけるのではなく、
応募者に共感の関門をくぐらせるために、どんなメリットがあるのかを訴えるものでなければなりません。
提案 採用ページの見直し
まず最初に提案したいのは、会社や店の採用ページの改善です。
いろんな会社のHPを見るかぎり、他社との違いが分からず、不親切なものが非常に多いです。
これでは、応募者に共感を与えることができず、クロージングまでもっていけてません。
- 採用のストーリーが組み立てられていない
- 応募者側からみて何のメリットがあるのか分からない
- どんな仕事なのかが分からない
- どんな職場なのか、どんな人材を求めているのか分からない
特に自社HPの訴求度の差は大きいなと感じます。
- トップがどれだけ応募者に刺さるような想いを伝えているか?
- 応募者があなたの会社や店を選ぶまでの導線はしっかり組み立てられているのか?
- そもそもあなたの会社が目指しているものがあり、だからこんな想いをもった人に働いてもらいたいってのがあるのか?
応募者は感情のこもっていない退屈な説明書みたいなのを読みたくはないんですよ。
自分が応募する理由をさがしているんですよ。
そこに何かがあると感じたときに、人の心は動かされるんですよ。
洗練されたHPを作るには大きなコストがかかります。
でも、
・HPに本音からくるトップの熱いメッセージをのせたり
・情報をマメに更新したり
・Youtubeの動画を利用したり
あなたの想いを語ることはコストをかけずに簡単にできますよね。
人がいないと言ってる前に、まずあなたが動きましょうよ。
下にいくつか採用ページの事例を上げておきます。
参考までにみてください。
A社のHP
B社のHP
C社のHP
↑最後の画像には会社と仕事への想いが動画で語られています。
まとめ




組織の中では、誰かが誰かのせいにすることも多く、効果の薄い改善にひたすら時間をかけています。
今回は後半部分でHPの話をしましたが、
一番言いたかったのは、採用担当者や経営者は、応募者の心理や行動パターンと自社の採用行動とのギャップがどこかにあるのか気づいて手を打たなければってこと。
人材紹介会社にぼろ儲けさせて、いいカモになってるだけじゃ芸がないんでね。
最後までお読みいただきありがとうございました。