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・長崎ちゃんぽん「リンガーハット」が中心
・他にとんかつ業態「濱まつ」、リンガーハットのアッパー業態「Ringer Hut Premium」などを展開
・本決算の発表は4月20日に行われています
・株主総会は5月22日に予定
・2021年2月期の期末予想は未定
リンガーハット 総合評価 9.0点
【増収減益】
得点 | 実績 | |
フリーCF(百万円) | 1.0 | ▲278 |
売上高伸長率 | 5.0 | 100.7% |
営業利益伸長率 | ▲3.0 | 64.9% |
営業利益率 | 2.5 | 3.3% |
流動比率 | ▲1.5 | 77.2% |
自己資本比率 | 5.0 | 53.9% |
トータル | 9.0 |
増収:売上高は472億79百万円で前年比+30百万円(+0.7%)
減益:当期純損失は▲2億10百万円で前年比▲6億27百万円とマイナス幅大きい
・本決算の総合評価は9.0点
・フリーキャッシュフローは2年連続マイナスなこともあり1.0点の評価
・売上高伸長率は100.7%で5.0点の評価
・営業利益率は3.3%で2.5点の評価
・流動比率は77.2%で▲1.5点とマイナス評価
収益性分析
売上は既存店のマイナス分を新規出店でカバーし前年比プラスで着地しています。
本業の営業利益は前年比で約65%ほどと、かな~り渋い出来
期末予想に対しては販管費の上昇から利益面が未達成。運営の厳しさを感じさせます。
上図を見て分かるように、経常利益の下降傾向が止まりません。
人件費は28.8%と踏ん張っていますが、ビジネスモデル的に経費の抑えが効かなくなってきています。
原価率は32.5%で昨年から+0.4%と上昇。
経費バランスでいえば、原価率32%台は死守したいところですが、、、人件費同様にじわじわと上がり33%超えてくることが予想されます。
安全性分析
2019年度から流動資産と流動負債のバランスが悪い状態が続いています。
長期借入金も10億円ほど増えてきているので、キャッシュの使い道を誤ると深い落とし穴にハマりそうです。
2021年度の出店政策は(慎重に)再検討すべきと思います。






店舗展開
2020年2月期の店舗展開
・トータル 815店舗
・国内 798店舗
・海外 17店舗
・FC 221店舗
・出店 35店舗
・撤退 18店舗
株価推移
2020年5月1日時点
株価:2,163円
時価総額:55,681百万円
PER:—-倍
PBR:2.88倍
年初来安値:1,638円
配当金:10円(2021年度は未定)
配当利回り:0.4%
株主優待情報
企業情報
㈱リンガーハット
証券コード 8200
本社所在地:〒141-0032
東京都品川区大崎1-6-1 TOC大崎ビル
代表番号:03-5745-8611
本記事の数値データは「リンガーハット」HP⇒IRデータを参照しています。
他社の業績分析はこちらから
まとめ
今回は「リンガーハット」の本決算を振り返ってみました。
利益の大幅マイナスや、フリーCFのマイナスによって、総合評価では残念ながら9.0点と低い数字になりました。
締めが2月末でしたので、新型コロナウィルスの影響が出てくるのは、次の四半期からとなります。
店舗オペレーションを見る限り、削減できる部分はあまり残されていないのかなと感じます。
なのでビジネスモデルの建て直しのために、経費バランスを改善しないとですが...。
参考までにハイディ日高との比較表をアップしておきます。
メニューの絞り込みと価格を上げるのが近道ですが、ラーメンが国民の大衆食ということもありなかなか厳しい…。
客単価アップ=客離れにならぬよう細工が必要になってくる部分です。
↓ 3月の月次売上は76.3%
各社の月次売上実績はこちらから
各企業の新型コロナウイルス対策も順次更新しています。
参考指標
【成長性指標】
売上高伸長率推移 | 前期売上高÷当期売上高 |
営業利益高伸長率推移 | 前期営業利益高÷当期営業利益高 |
店舗数推移 | IR発表データより |
1店舗当たり売上高推移 | 売上高÷店舗数 |
1株当たり経常利益推移 | 経常利益÷発行済み株式数 |
総資産成長率 | 前期総資産÷当期総資産 |
2018 | 2019 | 2020 | |
売上高伸長率 | 104.2% | 102.7% | 100.7% |
営業利益高伸長率 | 86.0% | 84.7% | 64.9% |
店舗数 | 769 | 794 | 816 |
1店舗当たり売上高 | 53.5 | 53.2 | 52.1 |
1株当たり経常利益 | 106.7 | 88.6 | 56.0 |
総資産成長率 | 95.7% | 101.9% | 104.1% |
【安全性指標】
流動比率 | 流動資産÷流動負債 |
自己資本比率 | 自己資本÷総資産 |
固定長期適合率 | 固定資産÷(固定負債+自己資本) |
売上高営業CF比率 | 営業キャッシュフロー÷売上高 |
流動負債営業CF比率 | 営業キャッシュフロー÷流動負債 |
売上債権対買入債務比率 | 売上債権÷買入債務 |
2018 | 2019 | 2020 | |
流動比率 | 140.9% | 68.1% | 77.2% |
自己資本比率 | 61.6% | 57.7% | 53.9% |
固定長期適合率 | 91.4% | 109.8% | 107.7% |
売上高営業CF比率 | 7.8% | 6.7% | 5.7% |
流動負債営業CF比率 | 57.7% | 49.2% | 35.7% |
【収益性指標】
売上原価率 | 売上原価高÷売上高 |
営業利益率 | 営業利益高÷売上高 |
損益分岐点比率 | 損益分岐点売上高÷売上高 |
総資産回転率 | 売上高÷総資産 |
固定資産回転率 | 売上高÷固定資産 |
棚卸資産回転率 | 売上原価高÷棚卸資産 |
2018 | 2019 | 2020 | |
売上原価率 | 32.3% | 32.1% | 32.5% |
営業利益率 | 6.2% | 5.1% | 3.3% |
損益分岐点比率 | 90.9% | 92.5% | 95.1% |
総資産回転率 | 1.44 | 1.45 | 1.40 |
固定資産回転率 | 1.98 | 1.67 | 1.69 |
棚卸資産回転率 | 34.9 | 30.1 | 27.3 |