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今回は鳥貴族の2019年7月期、第1Qの決算について振り返ってみたいと思います。
2019年7月期 第1Qの業績振り返り
前年同期比で増収/減益、材料費は約1.8%改善されるが販管費が6.9%増加
・売上高 8,923百万円 (110.0%)
*既存店のみだと91.7%
・営業利益 136百万円 (34.9%)
・経常利益 125百万円 (33.3%)
()内は前年同期比較です。
んー厳しいな・・・
本業の営業利益が大きく落ち込んでいます。
値上げ効果でしょうか、材料費は前年の31.4%から29.6%に1.8%ほど低減しています。他に今回のIRから分かる情報としては販管費が70.4%と大きく増加したことが挙げられます。
これは??
普通に考えると販管費は62~64%程度に収まる業態だと思いますけど・・・
他にも、営業利益を圧迫した要因としては、①8月に台風により全店休業が発生しており売上損失が大きく発生したこと、②第1Qでの9店舗の新規出店によるコスト増、③既存店の売上低迷が挙げられます。既存店の売上低迷については、値上げしたにも関わらず客単価が落ちてしまっていることも大問題です。
勝手に鳥貴族の店舗モデルを想定してみます(笑)
売上高 460万円
材料費 138万円(30.0%)
人件費 152万円(33.0%)
物件費 78万円(17.0%)
諸経費 80万円(17.4%)
営業利益 12万円(2.6%)
460万円の売上だと、物件費負担が重い。
来年も昨対で93%くらいで推移すると大幅減益の可能性もありそうだ。
鳥貴族を見て思うのは、客単価の割に出店場所がビルの2階など集客が難しい立地や、店舗前の通行量の少ない立地や、徒歩圏内で自社競合する場所に出店したりと、出店施策には大きく疑問を感じます。なんとか新店のオープンから1周まわるまでは売上を確保できても、2周目からは客足も鈍り初年度の売上を大きく落としてしまうサイクルに必然的にハマッていくのは明らかですから・・・。
また新たな情報が入れば追記していきたいと思っております。
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