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いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
店長に求められることの一つに数値責任があります。
その数値で何が大切かって問われた時に、売上か利益のどちらがという議論が出ることがたまにあります。
売上が上がれば利益はついてくるんだから、縮小均衡で利益を残すのでなく売上を伸ばすことが大切だって考える人もいれば、
売上がいくら上がってもそれ以上に経費を使ってしまって、手元に利益が残らなければ意味は無いって人もいます。
これはどちらが間違っているというわけではありません。
業態の特性と、置かれている状況と、時間軸をどこに置くかで変わってきますから。
しかし・・・
利益は勝手についてくるというような乱暴なセリフはあり得ません。
売上は利益目標を達成するための手段の一つであると理解してください。
最初に利益目標ありきです。
利益の公式①
利益= 売上 - 経費
まずは利益目標を金額で立てましょう。
その利益額を達成するために売上と経費がいくらであればいいかを考え組み立てます。
利益を出すためには売上を伸ばして、経費を減らすことです。
利益の公式②
経費 = 売上 -利益
利益の公式③
売上 =利益+ 経費
①~③は同じ公式の左右を入れ替えただけですが、非常に奥が深いです。
この3つの公式を行ったり来たりすることで経営感覚は磨かれてきます。
話は少しそれますが
あなたが会社に所属していてお給料をもらっているとします。
さて給料日前にいくらお金が残っていますか?
この利益から考える発想っていうのは、
給料をもらったら最初に3万円とかの残すお金を決めておいて、残りのお金でどうやりくりするかを考えることと一緒です。
【練習問題】
①ある月の利益目標額が27万円で、経費の売上に占める比率が90%のとき、売上はいくら必要になるでしょうか。
②ある月の利益がプラスどころか赤字に転落してしまい-15万円となってしまいました。
この月の売上高が250万円としたとき、経費はいくらだったでしょうか。また、この場合の売上にしめる経費の割合は何パーセントでしょうか。
【解答】
① 売上 = 270,000円 ×9 + 270,000円 =2,700,000円
② 経費 = 2,500,000円 -(-150,000円) =2,650,000円
経費率 = 2,650,000円 ÷ 2,500,000円 = 106%
最後に、利益を分かりずらくしている原因の一つとして、
利益という言葉が、粗利益、売上総利益、営業利益、経常利益とか、利益がついた言葉が複数あることです。
私も最初は今一つ分かりませんでした。
これは損益計算書の説明をするときに整理して話をしたいと思います。