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第1四半期の評価点は37.5点(前回38.0点)

・串カツを日本を代表する食文化へ
・「串カツ田中」の単一業態で展開
・第1四半期の発表は4月14日
・2020年11月期の期末予想は、、、1月14日の発表されたものを据え置きしています。
串カツ田中 総合評価 37.5点
【増収増益】
得点 | 実績 | |
フリーCF(百万円) | 5.0 | 269 |
売上高伸長率 | 8.0 | 134.3% |
営業利益伸長率 | 8.0 | 191.3% |
営業利益率 | 6.0 | 9.8% |
流動比率 | 6.5 | 168.1% |
自己資本比率 | 4.0 | 40.7% |
トータル | 37.5 |
・本決算の総合評価は37.5点
・売上高伸長率、営業利益伸長率など成長性を高く評価します。
・営業利益率も9.8%と飲食業界としては高い水準を維持しています。
収益性分析
簡略化した損益計算書です。
前述しましたが、新型コロナウイルスの影響は未定ということで、期末予想は1月14日に発表したものを据え置きしています。
キレイな右肩上がりのラインを描いていますね。
下図に内訳を表しています。
↓ 売上原価率と販管比率のグラフです。
原価率は37.8%とやや高い水準と感じますが、前年より0.6%改善。
販管比率も2.3%改善とビジネスモデルはしっかり抑えています。
この辺は単一業態の強みを感じさせます。
↓ 串カツ田中の月次売上高のグラフです。
3月は94.7%、4月の実績が未発表です(5月10日時点)。
串カツ田中にしては、ちょっと遅いですね。
各社の月次売上実績はこちらから
安全性分析
自己資本比率が減少傾向なのが気になりますが、今のところ安全性については問題ないです。
当座貸越契約
流動性確保策として「当座貸越契約」を結んでいます。
金利が高いので銀行からすれば美味しい話ですが、将来の貸しはがしリスクなど気になる点は残ります。
コミットメントラインよりはマシですが…。
↓ 4月14日アナウンス分
店舗展開
2020年2月時点の店舗展開
・トータル店舗数 277店(2019年末から純増4店舗)
・新規出店 4店舗
株価推移
自社株買いを行ったこともあり、株価の回復傾向が続いています。
13週線をキレイに越えてくれば、いったんは2000円台回復も目指せそうです。
2020年5月8日時点
株価:1520円
時価総額:14,112百万円
PER:—-倍
PBR:2.01倍
年初来安値:863円
配当金:—-円(2019年度末は30円)
配当利回り:—-
株主優待情報
お食事券(1000円券)
・100株:1.3%
・300株:0.8%
・600株:0.6%
・900株:0.5%
企業情報
㈱串カツ田中ホールディングス
証券コード 3547
本社所在地:〒141-0022
東京都品川区東五反田1-7-6
代表番号:03-5449-6410
本記事の数値データは「串カツ田中ホールディングス」HP⇒IRデータを参照しています。
他社の業績分析はこちらから
まとめ
以上、「串カツ田中ホールディングス」の第1四半期決算を振り返ってみました。
総合評価では成長性を評価し37.5点と、前回に続き高得点をマークしました。
とは言え、第1四半期が2月末ということで、新型コロナウイルスの影響は軽微だったこと…。
今後、消費者の外食行動(特にアルコールがらみの店)でネガティブな変化があること…。
などなど考えると、会社が掲げる成長戦略は未達に終わる可能性が高いと感じます。
プラス要素としては、
・小回りの利く店舗規模&会社規模であること
・競合他社の脱落による漁夫の利(比較優位な立場を占める力がある)
とかですかね。
7月上旬に発表される第2四半期の結果に注目していきたいと思います。
各企業の新型コロナウイルス対策も順次更新しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。