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・298円均一価格でのメニューが売り
・不採算店舗の整理が進み収益体質が強化されています。
・第2四半期の決算発表は3月10日

鳥貴族 総合評価 25.4点
【減収増益】
得点 | 実績 | |
フリーCF(百万円) | 4.0 | 1,620 |
売上高伸長率 | 4.2 | 97.6% |
営業利益伸長率 | 7.0 | 378.3% |
営業利益率 | 4.5 | 7.8% |
流動比率 | 1.5 | 94.9% |
自己資本比率 | 4.2 | 42.5% |
トータル | 25.4 |
減収:売上高は17,410百万円で前年比▲433百万円(▲2.4%)
増益:当期純利益は789百万円で前年比+736百万円(+1,388%)
*一昨年に対しては+44.2%
・第2四半期の総合評価は25.4点
・営業利益率が昨年の2%から今期は7.8%と大きく改善され高い評価となっています。これは収益性の低い店舗をクローズしたことで、1店舗当たりの利益額が昨年比で4倍近く改善されたことによるものが大きいです。
・損益分岐点売上高までは11%ほど離れており、売上低下への耐久力は強い状態です。
月次売上推移




収益性分析
・売上原価率は28.6% 前年比▲1.0%と改善
・販管比率は63.6% 前年比▲4.8%と大きく改善
営業利益:207.5% ◎
純利益:347.6% ◎
第2四半期末時点で予想を上回る展開ですが、通期予想は据え置いたままになっています。



安全性分析
・短期の安全性を示す流動比率は昨年比で+21.7%と改善されています。
・また自己資本比率も+2.7%改善されています。
・フリーキャッシュフローを1,620百万円と積みあげてきました。設備投資を抑えている影響もありますが、本業の稼ぎである営業キャッシュフローが回復してきているのは明るい材料です。



店舗展開
新規出店が1店舗(13店舗が撤退)
・全体・・・647店舗
・直営・・・401店舗
・FC ・・・246店舗
株価推移
2020年3月11日時点
株価:1,829円
時価総額:21,257百万円
PER:46.68倍
PBR:2.92倍
年初来安値:1,478円
配当金予想:8円
配当利回り:0.44%
株主優待情報
企業情報
㈱鳥貴族
証券コード 3193
本社所在地:〒556-0020
大阪市浪速区立葉1-2-12
代表番号:06-6562-5333
本記事の数値データは「鳥貴族」HP⇒IRデータを参照しています。
上場各社のHPはこちらから
他社の業績分析はこちらから
各社の月次売上実績はこちらから
まとめ
今回は「鳥貴族」の第2四半期決算の結果を分析しました。
減収でしたが、利益面が大きく改善され、総合評価で25.4点と健闘した数値となっています。
一昨年の不振からは明確に回復したと判断します。
財務諸表の中身を見ると原価率と販管費が大きく改善されており、内部強化を強く推し進めた状況がイメージされます。
現場はかなり苦しかったでしょう・・・店長は本当にご苦労様でした。
第3,4四半期を考えると、残念ながらマイナス材料ばかりが浮かんできます・・・。
まずは月次売上実績に注目していきましょう。



