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・4大添加物(化学調味料、人工甘味料、合成着色料、人工保存料)未使用が売り。
・第1四半期の決算発表は3月10日に行われています。
くら寿司 総合評価 29.6点
【増収増益】
得点 | 実績 | ||
フリーCF(百万円) | 5.0 | 5,802 | |
売上高伸長率 | 6.5 | 107.2% | |
営業利益伸長率 | 4.8 | 98.9% | |
営業利益率 | 2.5 | 3.3% | |
流動比率 | 5.0 | 151.2% | |
自己資本比率 | 5.8 | 58.1% |
増収:売上高は35,903百万円で前年比+2,399百万円(+7.2%)
増益:当期純利益は958百万円で前年比+128百万円(+15.4%)
・第1四半期の総合評価は29.6点と順調な滑り出し。
・営業利益率が3.3%と利益率が若干低めなのが気になる部分。
・損益分岐点売上高は、現状より6%ほど売上マイナスしたライン。
*損益分岐点売上高は高い業態なので、コロナウイルスの影響による売上マイナスは気になる部分です。
・自己資本比率が昨年同期比で▲8.5%と大きくマイナスしていますが、これはIFRS (国際会計基準)の適用の影響です。
回転寿司 業態比較(直近決算)
順位 | 企業名 | 総合評価 | フリーCF | 売上高伸率 | 営業利益伸率 | 営業利益率 | 流動比率 | 自己資本比率 |
15 | スシロー | 34.5 | 7.0 | 8.5 | 9.0 | 6.0 | 2.0 | 2.0 |
24 | くら寿司 | 29.6 | 5.0 | 6.5 | 4.8 | 2.5 | 5.0 | 5.8 |
36 | カッパ寿司 | 25.0 | 3.5 | 4.5 | 8.0 | 2.5 | 2.5 | 4.0 |
42 | 元気寿司 | 22.0 | 4.5 | 5.5 | 3.0 | 4.5 | 0.0 | 4.5 |
収益性分析
・売上原価率は45.0% 前年比▲1.2%と改善
・販管比率は51.7% 前年比+1.5%と悪化傾向
・販管比率の上昇続き、売上が伸びているにもかかわらず利益率の悪化傾向が続いている。
営業利益:85.5% ✖
純利益:100.3% 〇






安全性分析
3期の貸借対照表を見てもらうと分かりますが、固定負債と固定資産が大きく膨らんでいます。
これはIFRS(イファース)リース基準に従ってリース評価の見直しが行われているためです。



また、今後はガラパゴス化している日本会計基準の見直しもドラスティックに進めていく必要があります。



店舗展開
新規出店が11店舗(国内9店舗、台湾2店舗)
・全体・・・497店舗
・国内・・・451店舗
・海外・・・45店舗



株価推移
2020年3月10日時点
株価:4,345円
時価総額:89,941百万円
PER:22.45倍
PBR:1.95倍
年初来安値:3,965円
配当金予想:40円
配当利回り:0.92%
株主優待情報
500株・・・0.46%
企業情報
くら寿司㈱
証券コード 2695
本社所在地:〒599-8253
大阪府堺市中区深阪1-2-2
代表番号:072-239-8071
本記事の数値データは「くら寿司」HP⇒IRデータを参照しています。
上場各社のHPはこちらから
他社の業績分析はこちらから
各社の月次売上実績はこちらから
まとめ
今回は「くら寿司」の第1四半期決算の結果を分析してみました。
営業利益率が気になりましたが、それ以外は平均点以上の評価となりトータルで29.6点と及第点の評価になっています。
販促イベントも毎月サイクルで実施されており、堅実な運営が出来ていると判断します。
今後の大きな問題はコロナウイルスによる影響がどう出てくるかということでしょうか。


