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・会社スローガン「QSC first for Customer] 顧客第一のQSC?
・本決算発表は3月16日に行われ、予想値を上回る結果が出ています。
丸千代山岡家 総合評価 21.5点
【増収増益】
得点 | 実績 | |
フリーCF(百万円) | 5.0 | 185 |
売上高伸長率 | 6.5 | 110.0% |
営業利益伸長率 | 7.5 | 446.0% |
営業利益率 | 3.0 | 4.3% |
流動比率 | -3.0 | 61.8% |
自己資本比率 | 2.5 | 28.4% |
トータル | 21.5 |
増収:売上高は14,106百万円で前年比+12,179百万円(+10.0%)
増益:当期純利益は277百万円で前年比+245百万円(+765%)
・第4四半期の総合評価は21.5点
・フリーキャッシュフローは185百万円で5.0点の評価
・売上高伸長率は10%増で6.5点の評価
・営業利益伸長率は大幅プラスで7.5点と高評価
・流動比率は61.8%で▲3.0点と低評価
・自己資本比率も28%と2.5点の低評価
・概算の損益分岐点比率は94.1%、2021年期は苦戦が予想されます。
*100%を超えると赤字です。



収益性分析
・売上原価率は26.1% 前年比▲0.1%と変わらず
*店舗加工が多いせいか、原価率は非常に抑えられた数字になっています。
・販管比率は69.5% 前年比▲1.3%と改善
営業利益:134.6% ◎
純利益:110.4% ◎
2021年度1月期予想
売上高:15,172百万円
営業利益:509百万円
純利益:297百万円
*コロナウイルスの影響については予想値に盛りこんでいないとのことです。



安全性分析
気になる部分・・・
・短期の安全性を示す流動比率が61.8%と低く、リスクのある状況
・自己資本比率が28%と低く安定を欠いている
*キャシュが稼げているから大丈夫でしょうが、短期の支払い能力については不安を感じさせるバランスシートです。



店舗展開
・2020年1月期で出店8店舗、クローズ2店舗、トータルで162店舗
・今期は8店舗の新規オープンを予定
株価推移
2020年3月17日時点
*3月17日に年初来安値を更新しています。
株価:1,369円
時価総額:3,380百万円
PER:11.16倍
PBR:1.91倍
年初来安値:1,180円
配当金予想:16円
配当利回り:1.17%
株主優待情報
1枚当たり800円で計算すると
・100株,500株・・・2.3%
・1000株・・・0.7%
企業情報
㈱丸千代山岡家
証券コード 3399
本社所在地:〒007-0827
北海道札幌市東区東雁来七条1-4-32
代表番号:011-781-7170
本記事の数値データは「丸千代山岡家」HP⇒IRデータを参照しています。
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まとめ
今回は「丸千代山岡家」の本決算の結果を分析しました。
期末予想値を上回る実績でステークホルダーの方は一安心されたかなと思います。
損益計算書を見ると、原価率は26%非常に低く抑えられていて企業努力を感じました。反面、販管費率が70%と高いことが、今後ネックになってくると予想されます。
また先の話にはなるかと思いますが・・・車に乗る人の減少、自動運転、地方の人口減少など負の外的要因が気になります。
新規出店については、ロードサイド型の店舗の集客は難しくなってくるという前提で、店舗の在り方を組み立てていく必要があるでしょう。




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