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バルニバービ?・・・ガリバー旅行記に出てくる島の名前が由来になっています。
・カフェ・レストラン事業が中心、スイーツ商品の販売も実施
・バッドロケーション戦略での出店が特徴
→飲食店としての立地は悪いが周辺ロケーションの優れた場所へ出店していく戦略です。
具体的には、水辺や公園、街並みがきれいに見える場所を選んで出店し、自らが地域のランドマークの存在になっていく戦略です。
・撮影場所として自店の貸し出しを積極的に行うなど、ユニークな戦略も進めています。



バルニバービ 総合評価 26.8点
【増収増益】
得点 | 実績 | ||
フリーCF(百万円) | 3.5 | -14 | |
売上高伸長率 | 6.5 | 110.0% | |
営業利益伸長率 | 7.0 | 127.2% | |
営業利益率 | 3.0 | 4.0% | |
流動比率 | 3.5 | 127.6% | |
自己資本比率 | 3.3 | 33.5% | |
トータル | 26.8 |
増収:売上高は6,127百万円で前年比+556百万円(+9.96%)
増益:当期純利益は145百万円で前年比+44百万円(+43.6%)
・第2四半期は増収増益で総合評価は26.8点
・損益分岐点売上高までは5.5%ほど・・・売上低下への耐久力はやや弱いと判断します。



収益性分析
・売上原価率は26.5% 前年比▲1.0%と改善
・販管比率は69.4% 前年比+0.5%と悪化
営業利益:81.3% ✖
純利益:70.7% ✖
期末見込みは単純に✖2倍したものを通期予想と比較しています。
第2四半期末時点の実績で推測すると達成は無理な状態です。後々、通期予想の下方修正が入ることでしょう。



安全性分析
・短期の安全性を示す流動比率は127.6%と安定
・また自己資本比率は33.5%とやや低め
・フリーキャッシュフローがマイナスになっていますが、投資キャッシュフローの大きさを考えると許容範囲です。
店舗展開
第2四半期末時点での店舗数:92店舗
株価推移
2020年3月12日時点
株価:659円
時価総額:5,735百万円
PER:13.82倍
PBR:1.96倍
年初来安値:650円
配当金予想:7.5円
配当利回り:1.14%




株主優待情報
600株・・・1.01%
上記以外にも長期保有特典や、応募形式の抽選会などのプラスサービスがあります。
企業情報
㈱バルニバービ
証券コード 3418
本社所在地:〒550-0015
大阪市西区蔵前2-15-5
代表番号:06-4390-6544
本記事の数値データは「バルニバービ」HP⇒IRデータを参照しています。
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まとめ
今回は「バルニバービ」の第2四半期決算の結果を分析しました。
総合評価では26.8点と堅調な結果となりました。
売上高が順調に伸びていること、1店舗当たりの収益性が大きく改善されてきていることは高く評価します。
その他にも、独立希望者を子会社化させた事業の経営者に据えていくなど、柔軟な人材戦略を進めている点にも感心させられました。



