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飲食店に限らず、新たに事業を起こしたり、規模を拡大していくために大切なことは「投資と回収」の考え方の基本を学ぶことです。
今回は投資と回収の判断基準を明確にすることをテーマに話を進めていきます。
飲食店を新しく出店するためには建物や厨房設備などの購入に多額の資金が必要です。
また、店の老朽化や陳腐化を防ぐためには、一定のサイクル(3~5年)で外装や内装のリニューアルを行う必要があります。
投資をするには資金が必要となりますし、見込み違いの多額な投資は経営を圧迫することにつながります。
逆に投資をまったく行わなかったり、大きく制限をかけてしまうと、売上の落ち込みから収益が上がらなくなるというジレンマに陥ります。
リスクをとらないことによるリスクの発生です。
投資は事業を前進させていくためには必要不可欠のものです。
投資を行うに当たってはそれが必要かどうかを十分に検討したうえで、いくらの資金投入を行うのかを判断していく必要があります。
今回は投資が適切であるかどうかの判断を「回収期間法」からアプローチします。
回収期間法:投資した資金がどのくらいの期間で回収できるかにより投資の可否を判断する方法
前述しましたが、新しく店舗を作っても5年程度の期間で新たな投資が必要になります。
従って設備投資の一つの基準は5年程度で投下資金を回収できるかどうかがポイントです。
5年=60ヵ月なので、1,500万円の設備投資を行うとしたら
1,500万円 ÷ 60ヵ月 = 25万円
このケースだと25万円の税引き後の純利益がプラスで生み出せるかどうかが判断材料になります。
キャッシュフローの視点で考えると減価償却費分は支払いの生じない費用でプラス材料ですが、今は分かりやすくするために借入金の金利支払いに充てていることとします。
お店の売上に対しての利益率が10%だとすると、
利益が25万円なので、売上月商は250万円となります。
つまり、1500万円の投資を行うとしたら、
売上250万円(月)で利益率が10%以上確保できるかどうかが投資判断の基準です。
1日あたりだと約83,000円です。
覚えておいてもらいたい公式
営業利益(年)÷ 投下資金 = 0.2以上
営業利益(年)÷ 売上高 = 0.1以上
売上高(年) ÷ 投下資金 = 2以上
予想される営業利益が投資額の基準を満たしてないような場合は、投資内容を見直してください。
個人で事業を起こそうと考えている人はもちろんですが、
チェーン店で働いている方も改装などのおりには、いくらの資金投入があったのか、回収するためには売上と利益がどれくらい求められているのかを組み立ててみると経営の感覚が身についてきます。
人間は、行動した後悔より、
行動しなかった後悔の方が強く残る。
心理学者 トーマス・ギロビッチ
Thank you for always reading this blog.
Not only restaurants, but also important things for raising business and expanding the scale
It is to learn the fundamentals of “investment and collection” concept.
This time we will talk about the theme of clarifying criteria for investment and collection criteria.
In order to open a restaurant newly, a large amount of funds are required to purchase buildings and kitchen facilities.
In order to prevent the store from becoming obsolete or obsolete, it is necessary to renew the exterior and interior in a certain cycle (3 to 5 years).
Funds are needed to make investments, and large investment due to misconception leads to pressure on management.
Conversely if you do not do any investment at all or limit it, we will fall into a dilemma that profit will not rise due to a decline in sales.
This is “risk occurrence due to not taking risk”