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実は店で不正がありまして・・・」





















ちょっと混乱しています・・・」










不正発覚




















































店長が重い口を開いて店で起きた不正について語ってくれました。
ランチで勤務しているベテランパートの3人が食材を持ちかえっていることが、内部告発によって発覚しました。
店長にとっては信頼していた主力の3人なので、「まさか?」という気持ちもあり事件の調査を先延ばしにしていました。
内部告発から1週間・・・
店の中でうわさ話が広まってきました・・・。
店長は決断を求められています。
- 不正を行う人は、見るからにやりそうってタイプの場合もありますが、こちらに協力的でかつ真面目に仕事に取り組んでるように見えるタイプの人も多いです。
- 不正が発覚するケースは、釣銭が合わないとか、食材費が合わないなど数値面で異常が出てきてから分かる場合が多いです。
- 割引券や伝票操作を利用したレジ金の着服だと、割引枚数や変更件数の異常で発覚します。
- その他にも正義心をもった人からの内部告発などがあります。
不正の手口











やがて、バレないと思い始めると不正の規模が大きくなり、頻度も増えていきます。
キッチン側
・食材持ち帰り
・無銭飲食
・仕入の不正
ホール側
・レジ金や売上金の着服
・割引券を使っての釣銭着服
・友人や知人に料理やドリンクをサービス提供する
・小口現金の不正使用
不正への対応方法
































「時間が経つと、あなたへの信頼感が無くなる可能性がありますよ!」
1.まず事実が何かを調べる
不正が行われたことへの確信がある場合でも「おまえがやったんだろ」のスタンスではなく、事実が何であったかを冷静に確認していきましょう。
まずは、ヒアリングの日時を決めて本人に「ちょっと話があるので」と伝えます。
伝票、日報、帳票、割引券、レシート、POSデータ、防犯カメラ、シフト表などを使って何があったのか調べられる範囲での事実を確認します。
本人へのヒアリングと、必要であれば他のスタッフへの聞き取りも行ないます。
ヒアリングを行っていると、当然ながら不名誉なことに対しては弁明してきます。
あなたは、相手の感情的な主張には反論せずに、事実を確認していきましょう。
2.不正に対してのペナルティ
不正については、厳罰に対応するしかありません。
損害を与えた分については弁償を求めたうえで、解雇する前提で処理を進めましょう。
お店は働くもの同士の信頼関係で成り立っている面があります。
信頼を裏切る行為をしてしまった以上は、どんなに貢献度が高かったスタッフであっても、「残念だが・・・」と伝えてください。
判断に迷うのは悪気があったのかどうかが分からない時です。
ハウスルールを明確にしていなかったために、深夜に余ったライスを持ち帰ったり、期限切れの食材を食べてしまったりと・・・





















「あなたがしたことはやってはいけないことだった。でも、それを説明していなかったわたしの責任は大きい。ここで改めてしてはいけないことを説明します。今後はルールを率先して守ってくれるようお願いします。・・・仕切り直ししますかね」
不正の防止策










「もっと早く気づいていれば・・・」
不正事故は未然に防ぐ努力が必要です。
不正が起きてから、対応するを繰り返していては進歩がありません。
あなたのお店から犯罪者を出さないように抑止することが大切です。
不正が起きるパターンで多いのは、管理者の目がいき届かない時間帯で起きるケースです。
あなたの店で、特に早番や遅番などで、ベテランに任せきってしまっていませんか?
見られていない、やってもバレない・・・
そんな緊張感を無くす環境が生まれていると事件は起こります。
具体的な防止策
防犯カメラ
防犯の観点はもちろんのこと、お客さまによる不正、内部の犯罪抑止の意味から必須になってきています。
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レジ金の定時点検
レジ金に関しては1日のうちで時間を決めて過不足の確認作業を行いましょう。
売上金の管理
売上金については、一人に任せずに2人で確認してから金庫にしまうルールにしましょう。
割引券・伝票管理
割引券や伝票の変更、ボイド会計などは、レシートや伝票を捨てずに保管させる必要があります。
翌日にはマネージャーが確認するルールにしましょう。
異常の有無にかかわらず、「この変更って何が理由なんですか?」スタッフに内容を確認するだけでも、緊張感を与えることができます。
手書きの伝票
手書きの伝票を使っている場合は事前にナンバリングをしておきましょう。
食材
食材の不正については、整理整頓と必要以上の在庫を抱えないことが抑止として有効です。
また、マネージャーが在庫を確認する作業を習慣化しましょう。
チェックしている姿を見せることで、不正をするとバレそうだと誰もが思いますので、悪事に手を染めなくなります。
ハウスルールをしっかり説明しておく―最重要!
まとめ
今回はお店の不正についてまとめてきました。
調査や処分に関して、解雇すると人手不足の問題が・・・、店への影響が・・・とかを考えるとやるべきことがねじ曲がっていきます。
調査→事実確認→ヒアリング→処分→店の運営・・・と、ボタンを一つはめてから、次を考えるようにしてください。
店の責任者としてつらいですが、先延ばしせずに英断する覚悟が必要です。










