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・「まいどおおきに食堂」が軸、他に「神楽食堂」「手作り居酒屋 かっぽうぎ」「つるまる」などを展開
・IR(株式分割)・・・1月1日に1→2株で株式分割を実施しています。
・第4四半期の決算発表は2月14日に行われています。
フジオフードシステム 総合評価 6.5点
【増収減益】
得点 | 実績 | |
フリーCF(百万円) | ▲3.0 | ▲2,055 |
売上高伸長率 | 5.5 | 106.2% |
営業利益伸長率 | ▲1.0 | 64.5% |
営業利益率 | 3.0 | 3.8% |
流動比率 | ▲1.5 | 74.5% |
自己資本比率 | 3.5 | 36.8% |
増収:売上高は38,393百万円で前年比+2,248百万円(+6.2%)
増益:当期純利益は462百万円で前年比▲449百万円(▲35.5%)
・総合評価は6.5点
・売上高は堅調に推移していますが、利益面で前年割れ、期末目標未達成のため低い評価になっています。




月次売上実績 1月ランキング31位







収益性分析
・売上原価率は35.4%、前年比+0.2%と悪化
・販管比率は60.8%、前年比で+2.3%と大きく悪化
・人件費の上昇によって、販管費が大きく膨らみ利益を圧迫する結果となりました。
・会社が意図している収益モデルとズレが発生してきてるのではないかと感じます。
営業利益:77.6% ✖
純利益:58.3% ✖
*純利益が大きく未達
(次期の見通し)
今後の我が国経済及び外食産業においては、消費税増税による消費低迷に加え、原材料・資材価格の高騰、慢性的な人材不足による人件費の上昇など、依然として厳しい状況が続くことが予想されます。また、世界的に拡散しているコロナウイルスについても、現段階では今後いかなる影響が出るかは不透明となっております。当社グループにおきましては、このような厳しい経済環境の中でも確実に収益を確保するべく、国内におきましては「まいどおおきに食堂」を中心とした各ブランドの底上げと既存店舗の業績回復を目指し、海外におきましては、着実な展開を目指してまいります。
以上の結果、2020年12月期の通期業績につきましては、連結売上高405億28百万円、連結営業利益19億5百万円、連結経常利益18億55百万円をそれぞれ見込んでおります。なお、連結当期純利益は7億85百万円を見込んでおります。
安全性分析
・財務キャッシュフローが3,315百万円と大きくプラスになっていますが、これは長期借入金が6,248百万円発生したためです。
・借入金の増加によって、自己資本比率が前年比で約7%ほどマイナスしています。
・投資キャッシュフローが▲4,798百万円と膨らんでいますが、これは子会社株式の購入費用が原因です。
*持株会社への移行にともない発生した費用と思われます。




店舗展開
2019年に新規出店が60店舗と成長意欲は強いものを感じます。
・全体・・・905店舗
・国内(直営)・・・545店舗
・国内(FC)・・・349店舗
・海外(直営)・・・5店舗
・海外(FC)・・・6店舗




株価推移
2020年2月20日時点
株価:1,663円
時価総額:74,068百万円
PER:91.37倍
PBR:7.43倍
年初来安値:912円
配当金予想:10.0円(配当利回り0.60%)
2019年は22円(株式分割前、記念配当2円)
株主優待情報
優待内容:食事券×2回
100株・・・3.6%
300株・・・2.4%
1,000株・・・1.4%
企業情報
㈱フジオフードシステム
証券コード 2752
本社所在地:〒530-0046
大阪市北区菅原町2-16 FUJIO BLDG
代表番号:06-660-0301
本記事の数値データは「フジオフードシステム」HP⇒IRデータを参照しています。
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まとめ
今回は「フジオフードシステム」の第4四半期 本決算の結果を分析してみました。
売上高以外の項目については低い評価となり、総合評価で6.5点と低得点となっています。
数字を見るかぎり・・・
儲けるビジネスモデルが崩れてきているのかなあと感じる部分があります。
成長重視で今期も積極出店を行っていくと思われますので、藤尾社長の手腕が問われる場面が早い段階で出てきそうな気がします。











