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ぶれない判断をしていくにはどうしたらいいかってことに悩んでたり、自身の決断力のなさから自信を無くしている人も多いかなって・・・。
決断力や判断力を高めるには
商売人としてどうあるべきかってことは、誰かの話を聞いたり、本を読んだりするたびに軸がぶれるというか、定まらない状態がずっと続いてた。
揺れ動くのは当然で、どれも間違いではないからね。
みんな正しいから困ったことになる。
松下幸之助さんの本を読めば確かにそうだよなって思うし、本田宗一郎さんでもしかり、柳井正さんでもしかり、でも、自分には真似できなかったり、合わないものがあるってだけで。
そんなわけで、昨日と今日で発言の根っこの部分が違ったり、周りの人から何か言われると、自分の判断が正しかったんだろうかって揺れたりする時期はかなり長く続いた。
最初に疑問を感じたのは、仕事の出来る人や経営者のする判断は早くて的確なものに見えたってこと。
自分ではそういう判断できないなってことはもちろん、ちゃんと結果を出すとこまでもっていけてるとこがすげぇなって。
その判断の源にあるのは、データだったり、過去の経験だったり、自分の信条だったり、目標に向かうためにどうすればいいかってところから導き出されたものだと思ったんだ。
でも、経験はまだ足りないし、目標も今より店を良くしたいとは思えても、ほんわかしたものしかない。
となると残るのは信条をもつこと。
自分の中で信条としたのは、まず会社の理念だった。
判断に迫られた時には、会社の理念に沿ったものかを考えてから決めた。
次に近江商人の心得十訓ってのを知った。
言ってることのバランスがいいんで、自分にとっては素直に共感できた。
近江商人の教えを自身の信条として取り込みました。
近江商人の三方よし
売り手よし 買い手よし 世間よし
近江商人の心得十訓
1 商売は世のため,人のための奉仕にして,利益はその当然の報酬なり
2 店の大小よりも場所の良否,場所の良否よりも品の如何
3 売る前のお世辞より売った後の奉仕,これこそ永遠の客をつくる
4 資金の少なきを憂うなかれ,信用の足らざるを憂うべし
5 無理に売るな,客の好むものも売るな,客のためになるものを売れ
6 良きものを売るは善なり,良き品を広告して多く売ることはさらに善なり
7 紙一枚でも景品はお客を喜ばせる つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ
8 正札を守れ,値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
9 今日の損益を常に考えよ 今日の損益を明らかにしないでは,寝につかぬ習慣にせよ
10 商売には好況,不況はない,いずれにしても儲けねばならぬ
現代に置き換えたときにどうなんだ?ってのはあると思う。
でもそれでいいと思うんだ。
不完全なほうが、自分で考えたり成長する余地があるからね。
自分の中での判断における価値基準を持つってことは非常に重要だと思うんだよ。
後は判断したり決断したら、そのことで悩まないこと。
まずは行動を起こすっていう、最初の一歩を踏み出すことが大切だろう。
浮沈も失敗も必ずついて回る。
上手くいかなくなったら原点に立ち返ればいい。