決算分析|モスフードサービス【2019年3月期 第3Q決算】

今回はモスフードサービス(モスバーガー)の第3Q実績について確認していきます。

株式会社モスフードサービス

HP https://www.mos.jp/

*本ブログの資料はモスフードサービスのIRデータを参照しています。

安心で美味しいモスバーガーの復活を望みつつまとめていきましょう。

モスフードサービス 第3Q決算

さっそく第3Qの業績を振り返ってみます。

2019年3月期 第3Q決算

単位:百万円 %は前年比

【昨年比較】

第3Q決算 減収減益 

売上大幅ダウン/赤字転落

売上高

売上高は502.5億円と前年同期比で-42億円・・・-7.7%・・・と滑落しています。ご存知のように食中毒事故の影響を大きく受けました。事故から数か月経過しましたが、その後の回復も重い状態になっています。

月別の売上データを見てみましょう。

食中毒事故の影響が出たのが9月の月次からですね。それまでは客数前年比で94%くらいで推移していましたが一気に8%ほど下落しました。

新規出店

国内外合わせて38店舗出店、30店舗が撤退、トータル店舗数は1,701店舗となっています。

店舗数 出店 閉店
国内 1,333 12 20
国外 368 26 10

*国外への展開

台湾263店舗
シンガポール35店舗
香港23店舗
タイ9店舗
インドネシア3店舗
中国(福建省・江蘇省・上海市・広東省)15店舗
オーストラリア6店舗
韓国14店舗(同2店舗増)

収益性分析

営業利益は9.5億円となり前年同期比で-24億円と大きくダウンしています。しかし・・・キビシイですね。。。

材料費は50.0%と変わらず、販管費は238億円で売上縮小にもかかわらず前年並みで43.9→47.5%へと売上比で大きく上昇しました。

経費の詳細については第3Q時点では情報開示がないので不明ですが、後日分かりましたら追記したいと思います。

店舗運営の効率化取り組み(IRから)

当第3四半期連結会計期間において、お客様自身にレジを操作していただく「セミセルフレジ」を東京ならびに関西の7店舗に導入いたしました。

既存のレジ機器を活用した上でセミセルフアプリケーションと自動釣銭機を追加するため、コストを抑えた導入が可能となっております

駅前などの都市型店舗では、省力化とともにピーク時のレジ回転数を大きく向上でき、お客様の待ち時間短縮にもつながっております。

今後も店舗の状況をふまえたそれぞれに最適なシステムを開発し、導入を拡大してまいります。

 

貸借対照表 B/S

続いてバランスシートを確認しましょう。

単位:百万円

流動比率:11,663 ÷ 21,076 = 55.3%

当座比率:11,663 ÷ 15,764 = 73.9%

赤字転落とはいえ、現時点ではそれほど資金繰りの問題はなそうです。

原材料の在庫が多いのが気になります。在庫回転率を調べて見てみましょう。

在庫回転率= 25,437 ÷(3,443+312)= 6.7

フーム・・・ 低いですね。

比較の意味でファーストフードでマクドナルドHLDの数字を調べてみます。

同じく3Qの12月時点での数字を引っ張ってきます。

売上原価:219,059(百万円)
原材料:1,148(百万円)

在庫回転率 = 219,059 ÷ 1,148 = 190

えーっ??

ちょっと頭が痛くなってきましたのでこの話題は飛ばします(笑)

 

参考記事

IR情報|日本マクドナルドホールディングス株式会社
【2018年第3Q決算報告】

http://momo-taro.xyz/post-2103/

 

↓モスのバランスシートの負債と資産です。

短期の借入金が急増しています。事故後に発生したFC営業補償金(11.2億円)の支払いなどの影響が出ているようです。売上が低調なまま推移していくと相当苦しくなりそうです。期末でのキャッシュフローがどうなっているのか追いかけていく必要がありそうです。

キャッシュフロー計算書

第3Qではキャッシュフロー計算書は公表されないので、表は前年までの期末実績です。

まずはダイジェスト版から

いやー期末決算が怖いですね。。。

ESOP信託(イソップ)

ESOP(Employee Stock Ownership Plan)

従業員へのインセンティブを目的としてESOP信託が取得した当社株式を、一定の要件を満たす従業員に対して与えることで、株価が上がればより利益を確保できるというものです。

株式取得にあたっての従業員側の負担がないのが自社持ち株会などとは違うところ

参考URL

一般社団法人 信託協会

https://www.shintaku-kyokai.or.jp/

 

 

株価推移 証券コード8153 東証1部

【株価】 2/12現在 2,703円

*2年チャート

*5年チャート

チャートで見ると去年の8月の食中毒事件と業績の下方修正で大きく株価を落としているのが分かります。失われた信頼を回復するには、まだまだ調整期間が必要と思われます。

PER -% 赤字
PBR 1.80倍
従業員数 1,372人(連結)
平均年齢 41.2歳
平均年収 6,460千円

従業員数 平均年齢 平均年収
2016 1,375 40.4 611
2017 1,335 40.9 637
2018 1,372 41.2 646

じわじわ年齢が上がっていってる感があるのと、平均年収が高めなとこが特徴ですね。この数字からは会社として身動きがとりずらそうな印象を受けます。

配当金と株主優待情報

【株主優待】優待食事券

100株以上:1,000円相当分
500株以上:5,000円相当分
1,000株以上:10,000円相当分

株主優待はモスバーガーグループの各店舗で使える食事券です。

【配当金】

配当金 28円見込み
配当利回り 1.04%

【配当+利回り】

現在の株価が2,703円なので、1単元購入で270,300円(+手数料)でモスフードサービスの株主になれます。

1単元(=100株)所有で、優待券で1,000円(年2回分)、配当金が2,800円で・・・還元率は1.40%です。優待派の人からするとちょっと物足りないしぶい還元幅ですね。さらに今期の業績を考えると減配(配当金が減ること)も考えられるので、これから購入を考えてる方には「今は手出し無用」と言っておきます。

前述しましたがファーストフードつながりで

参考記事

IR情報|日本マクドナルドホールディングス株式会社

【2018年第3Q決算報告】

http://momo-taro.xyz/post-2103/

 

 

会計マメ知識

流動資産:1年以内に資金化が見込める資産

流動負債:1年以内に返済の必要な負債

当座資産:流動資産の中ですぐに換金できるもの

流動比率:流動資産 ÷ 流動負債
(200%以上が望ましい)

当座比率:当座資産 ÷ 流動負債
(100%以上が望ましい)

自己資本比率:自己資本 ÷ 総資本
(成長段階では設備投資が先行するので低くなりがちだが40%以上が望ましい)

 


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